中央大学の陸上競技部に所属し、近年めざましい活躍を見せている簡子傑(かん・しけつ)選手。
台湾出身の中長距離ランナーで、日本の高校・大学で競技力を磨きながら、台湾の男子1500m、3000m、5000mなどで歴史的な記録を打ち立てています。
2026年にはアジア大会や世界U20の舞台でも活躍し、日本の大学駅伝ファンからも注目される存在になりました。
この記事では、簡子傑選手のプロフィールや経歴、驚異的な記録、中央大学での活躍について、確認できる公式情報をもとに分かりやすく紹介します。
簡子傑のプロフィール

- 名前: 簡子傑(かん・しけつ)
- 生年: 2007年
- 国籍: 台湾
- 競技: 陸上競技・中長距離
- 所属: 中央大学陸上競技部
- 学部: 文学部人文社会学科
- 出身高校: 仙台育英高校
- 主な種目: 1500m、3000m、5000m、10000m
中央大学の公式プロフィールによると、簡子傑選手は2026年度の1年生として長距離ブロックに所属しています。
日本の大学陸上で競技を続けながら、台湾代表として国際大会にも出場するという、非常に珍しいキャリアを歩んでいる選手です。
簡子傑はなぜ日本で陸上をしている?
簡子傑選手は台湾出身ですが、中学校卒業後に日本へ渡り、宮城県の仙台育英高校へ進学しました。
仙台育英といえば、高校駅伝や長距離競技で全国的に知られる強豪校です。
日本の高い競技レベルの中で経験を積んだ簡子傑選手は、高校時代から急速に成長。2025年には男子1500mで台湾の長年更新されていなかった記録を塗り替え、大きな注目を集めました。
その後も日本を拠点に競技を継続し、高校卒業後は中央大学へ進学しています。
つまり簡子傑選手は、**「台湾代表として国際舞台を目指しながら、日本の陸上界でもトップレベルの環境に身を置くランナー」**といえるでしょう。
台湾陸上界の歴史を変えた1500mの記録
簡子傑選手の最大の魅力の一つが、記録更新のスピードです。
2025年7月、全日本高校総合体育大会の男子1500mで3分45秒26を記録。
これは、それまで42年間破られていなかった台湾男子1500mの全国記録を更新する歴史的な走りでした。
さらに2026年3月には、横浜で行われた日本体育大学の競技会で3分41秒88をマーク。
自身の台湾記録を再び更新し、愛知・名古屋アジア大会の派遣標準記録も突破しました。
そして2026年9月のアジア大会では、男子1500mで3分39秒00を記録しています。
短期間で記録を何度も塗り替えてきたことからも、簡子傑選手の成長力の高さが分かります。
1500mだけではない!3000m・5000mでも台湾トップ級
簡子傑選手の強さは、1500mだけに限りません。
中央大学の公式情報で確認できる主な自己ベストは以下の通りです。
- 1500m:3分39秒00
- 3000m:7分51秒18
- 5000m:13分39秒61
- 10000m:29分22秒21
特に3000mの7分51秒18と5000mの13分39秒61は、台湾陸上界でも極めて高い水準の記録です。
中華民国田徑協會の記録でも、簡子傑選手は1500m、3000m、5000mなどでトップレベルの記録を持っています。
1500mのスピードを持ちながら、5000mまで高いレベルで走れることは大きな強みです。
今後、大学駅伝やさらに長い距離へ本格的に対応していけるのかにも注目が集まりそうです。
2026年は国際大会でも大きく飛躍
2026年の簡子傑選手は、国内だけでなく国際大会でも存在感を見せました。
3月に1500mで3分41秒88を記録した後、大学陸上での競技経験を積みながら、U20世代の国際大会にも出場。
8月には世界U20の舞台で3000m自己ベストとなる7分51秒18をマークしました。
さらに9月の愛知・名古屋アジア大会では、男子1500mで3分39秒00を記録。
高校卒業から大学進学、国際大会への挑戦まで、わずか1年ほどの間に競技環境が大きく変化する中でも結果を残しています。
若い選手にとって環境の変化は大きな課題になりますが、簡子傑選手はその中でも着実に記録を伸ばしている点が印象的です。
中央大学では駅伝でも注目の存在に
中央大学は、日本の大学駅伝界を代表する名門の一つです。
簡子傑選手は、トラック競技だけでなく大学駅伝でも注目されるようになっています。
2026年11月1日に行われた全日本大学駅伝では、中央大学の1区を担当し、27分49秒で区間4位という成績を残しました。
1500mを得意とするスピード型の選手が、大学駅伝の長いロードでも結果を残したことは、今後を考える上で非常に重要なポイントです。
トラックでの世界レベルのスピードを、駅伝やロードでも生かせるようになれば、中央大学にとって大きな戦力になる可能性があります。
簡子傑の父親も陸上経験者?
報道によると、簡子傑選手の父親である簡招旺さんも陸上競技の経験者です。
2026年3月の中央社の取材では、父親が息子の日本での大学生活やトレーニング環境について語っています。
ただし、家族に関する情報には公表範囲の限りがあるため、本記事では確認できる競技に関する内容のみを取り上げています。
親子で陸上競技に関わってきた環境も、簡子傑選手が早い段階から競技に打ち込んできた背景の一つと考えられそうです。
簡子傑は今後どこまで伸びる?注目される3つの理由
簡子傑選手が今後さらに注目される理由は、大きく3つあります。
1.1500mから5000mまで対応できるスピードとスタミナ
1500mで3分39秒00、5000mでも13分39秒台を記録しており、幅広い距離に対応できることが強みです。
2.まだ大学1年生という伸びしろ
中央大学に進学したばかりで、大学競技の環境に本格的に適応している段階です。
今後、トレーニングやレース経験を積むことで、さらなる記録更新が期待されます。
3.台湾代表と日本の大学陸上をつなぐ存在
台湾代表として国際大会を目指しながら、日本の大学陸上でも競技するという独自のキャリアも大きな特徴です。
日本と台湾、両方の陸上ファンから注目される存在になる可能性があります。
まとめ
簡子傑選手は、台湾出身で日本を拠点に競技活動を続ける、次世代の中長距離ランナーです。
仙台育英高校を経て中央大学へ進学し、1500m、3000m、5000mで台湾を代表する記録を次々と打ち立ててきました。
特に1500mでは、長年破られなかった台湾記録を更新した後も記録を伸ばし、2026年には3分39秒00をマークしています。
さらに世界U20やアジア大会、そして全日本大学駅伝にも出場するなど、トラックとロードの両方で経験を積んでいます。
「台湾の新星」から「アジアの中長距離界を担う存在」へ――。
中央大学での4年間を通じて、簡子傑選手がどこまで記録を伸ばしていくのか。今後の成長から目が離せません。