ルーシー・リーとは
ルーシー・リー(Lucie Rie)は、20世紀を代表する陶芸家の一人です。
1902年3月16日にオーストリア・ウィーンで生まれ、1938年にイギリス・ロンドンへ移住しました。
ろくろによる美しいフォルムと、繊細な釉薬(ゆうやく)の色彩表現で高い評価を受け、現代陶芸の発展に大きな影響を与えた人物として知られています。
現在でも世界中の美術館で作品が展示され、オークションでは高額で取引されるなど、その人気は衰えることがありません。
ルーシー・リーのプロフィール

- 名前:ルーシー・リー(Lucie Rie)
- 生年月日:1902年3月16日
- 没年月日:1995年4月1日(享年93)
- 出身地:オーストリア・ウィーン
- 活動拠点:イギリス・ロンドン
- 職業:陶芸家
- 代表作:鉢・花器・ティーカップなどの陶作品
- 主な受章:CBE、DBE(デイム叙勲)
ルーシー・リーの経歴
ルーシー・リーはウィーン工芸美術学校で陶芸を学び、若くして才能を認められました。
しかし1938年、ナチス・ドイツによる迫害を避けるためイギリスへ亡命。異国の地で新たな生活を始めます。
戦時中は生活費を得るため、陶製ボタンを制作して生計を立てました。
この経験は後の作品にも細やかな美意識として生かされたといわれています。
戦後は本格的に陶芸制作を再開し、薄く軽やかな器や花器を数多く発表。
洗練されたデザインと独自の釉薬表現が高く評価され、世界的な陶芸家としての地位を確立しました。
ルーシー・リーの作品の魅力
ルーシー・リー作品の最大の魅力は、「シンプルでありながら存在感がある」ことです。
代表的な特徴として、
- 薄く繊細なフォルム
- 鮮やかな釉薬の色彩
- 掻き落としや象嵌による装飾
- 実用性と芸術性の両立
が挙げられます。
日本や東洋陶磁から受けた影響も色濃く、無駄を削ぎ落とした美しさは、日本人にも親しまれています。
ハンス・コパーとの関係
ルーシー・リーを語る上で欠かせないのが、陶芸家ハンス・コパーとの交流です。
二人はロンドンでともに制作活動を行い、互いに刺激を与えながら英国現代陶芸を代表する存在へと成長しました。
作風は異なるものの、現在では「20世紀現代陶芸の巨匠」として並び称されています。
現在も注目される理由
近年もルーシー・リーへの注目は高まっています。
東京都庭園美術館では約10年ぶりとなる大規模回顧展「ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ―」が開催され、多くの陶芸ファンやアート愛好家が訪れています。
また、オークション市場では作品価格が年々上昇しており、世界的なコレクターからも高い人気を集めています。