車いすテニス選手として世界の舞台で活躍する小田凱人(おだ・ときと)選手。
2023年に17歳で全仏オープンを制すると、その後も四大大会やパラリンピックでタイトルを重ね、2025年には「生涯ゴールデンスラム」を史上最年少で達成しました。
さらに2026年も快進撃は続いており、全仏オープン4連覇、ウィンブルドン3度目の優勝など、世界トップ選手として存在感を示しています。
この記事では、小田凱人選手のプロフィールや経歴、主な成績、車いすテニスを始めたきっかけ、そして2026年の最新動向まで詳しく紹介します。
小田凱人のプロフィール

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 小田凱人(おだ ときと) |
| 生年月日 | 2006年5月8日 |
| 出身地 | 愛知県一宮市 |
| 所属 | 東海理化 |
| 競技 | 車いすテニス |
| 種目 | 男子シングルス・男子ダブルス |
| パラリンピック | パリ2024男子シングルス金メダル |
| パリ2024男子ダブルス | 銀メダル |
パラサポWEBによると、小田選手は愛知県一宮市出身で、東海理化に所属しています。2024年のパリパラリンピックでは男子シングルスで金メダル、男子ダブルスでは銀メダルを獲得しました。
小田凱人が車いすテニスを始めたきっかけ
小田選手が車いすテニスを始めたのは9歳のときです。
9歳で骨肉腫を発症し、入院生活を送っていた際、主治医からパラスポーツを勧められました。
そこで車いすテニス界のレジェンドである国枝慎吾さんのプレー動画を見たことが、競技との出会いにつながったとされています。
その後、競技に打ち込んだ小田選手はジュニア時代から頭角を現します。
世界ジュニアランキング1位などの実績を残し、15歳でプロ転向を表明。16歳でグランドスラムに初出場すると、翌2023年には大きな飛躍を遂げました。
17歳で全仏オープン優勝
小田選手の名前が世界に広く知られるきっかけとなったのが、2023年の全仏オープンです。
17歳1か月で男子シングルスを制し、車いすテニスだけでなく、1968年のオープン化以降の男子シングルスという日本テニス協会の資料上でも最年少優勝記録となりました。
この優勝によって世界ランキング1位にも到達しています。
その後も全英オープン、全豪オープンなどで優勝を重ね、世界トップクラスの選手として定着しました。
パリ2024パラリンピックで金メダル
2024年のパリパラリンピックでは、小田選手が男子シングルスに初出場。
18歳で金メダルを獲得し、男子シングルスでは史上最年少のパラリンピック王者となりました。
さらに男子ダブルスでは三木拓也選手とペアを組み、銀メダルを獲得しています。
この時点ですでにグランドスラムとパラリンピックの双方で実績を積み上げていましたが、翌2025年にはさらに大きな記録を達成します。
「生涯ゴールデンスラム」を史上最年少で達成
2025年9月の全米オープンで男子シングルスを制したことで、小田選手は車いすテニスの「生涯ゴールデンスラム」を達成しました。
生涯ゴールデンスラムとは、四大大会である全豪・全仏・全英・全米のシングルスをすべて制覇し、さらにパラリンピックでも金メダルを獲得することです。
小田選手は19歳でこの偉業を達成。ギネス世界記録では、19歳121日での達成として「キャリア・ゴールデンスラムを達成した最年少車いすテニス選手」に認定されています。
また、キャリアグランドスラムや全米オープン男子シングルス最年少優勝者など、複数の記録も認定されています。
2026年も快進撃!全仏4連覇を達成
2026年の小田選手は、さらにタイトルを積み重ねています。
6月の全仏オープンではアルフィー・ヒューエット選手を6-3、6-3で破り、4年連続4度目の優勝を達成しました。
全仏男子シングルスの4連覇は、2007年から2010年まで達成した国枝慎吾さんに続く史上2人目の記録です。
この時点で小田選手の四大大会タイトルは通算9個となり、2025年の全仏から5大会連続で四大大会を制しています。
ウィンブルドンでは3度目の優勝
2026年7月のウィンブルドン選手権でも、小田選手は男子シングルス決勝に進出。
アルフィー・ヒューエット選手を6-1、6-1で破り、2年連続3度目となるウィンブルドン優勝を果たしました。
これで四大大会では2025年の全仏から6大会連続、通算10度目の優勝となっています。
特に注目されるのが、全仏とウィンブルドンという異なるサーフェスで結果を出している点です。
全仏はクレー、ウィンブルドンは芝という大きく異なるコートですが、小田選手はウィンブルドン後の日本テニス協会の取材で、サーフェスが変わっても自分のテニスをすることを意識していると話しています。
小田凱人のプレースタイルと強さ
小田選手の特徴の一つが、車いす操作とテニス技術を組み合わせた高い運動能力です。
車いすテニスでは、ショットだけでなく、素早く車いすを操作してポジションを取る技術も重要になります。
小田選手は若くして世界のトップ選手となり、強力なサーブやストローク、コートを広く使った攻撃などで世界の強豪と戦っています。
2026年のウィンブルドン決勝では24本のウイナーを記録し、ヒューエット選手にブレークを許さずストレート勝利を収めました。
小田凱人が注目される理由
小田選手が注目されている理由は、単に若くしてタイトルを獲得しているからだけではありません。
自身が車いすテニスを始めた経験を生かし、競技そのものをより多くの人に知ってもらいたいという活動にも取り組んでいます。
2026年にギネス世界記録の認定を受けた際のインタビューでは、車いすテニスをきっかけに競技を知る人が増えていることについて語り、車いすテニスをテニスと遜色のない競技として発展させたいという思いも示しています。
競技で結果を残すだけではなく、車いすテニスそのものへの関心を広げようとしている点も、小田選手の活動を語るうえで重要なポイントです。
小田凱人の今後は?
2026年7月のウィンブルドン終了時点で、小田選手には今季のグランドスラム全制覇という大きな目標が残されています。
日本テニス協会によると、2026年のウィンブルドン優勝時点で、残るタイトルは全米オープンでした。小田選手自身もハードコートでの戦いへの自信を示し、さらなるタイトル獲得への意欲を語っています。
すでに生涯ゴールデンスラムを達成している小田選手ですが、2026年はさらに年間グランドスラムという新たな記録に挑戦するシーズンとなっています。
まとめ
小田凱人選手は、9歳で車いすテニスと出会い、ジュニア時代から世界の舞台で結果を残してきた日本を代表する車いすテニス選手です。
17歳で全仏オープンを制して世界ランキング1位に到達し、18歳でパリパラリンピック男子シングルス金メダルを獲得。
さらに2025年には全米オープン優勝によって生涯ゴールデンスラムを史上最年少で達成しました。
そして2026年も全仏オープン4連覇、ウィンブルドン3度目の優勝を成し遂げ、四大大会のタイトルを積み重ねています。
若くして数々の記録を更新してきた小田凱人選手が、今後どこまで記録を伸ばしていくのか。車いすテニス界を代表する選手として、その活躍から目が離せません。
※本記事の競技成績・記録は、2026年9月20日時点で確認できた公式情報をもとに整理しています。大会後に更新されるランキングや成績については、最新の公式発表をご確認ください。