富士山の登山道で、100歳近い女性が登頂を目指していたことが分かり、大きな注目を集めています。一体どのような人物なのでしょうか。
2026年7月17日、富士山の富士宮登山道において、99歳の女性が登山中に動けなくなり、静岡県警の山岳遭難救助隊によって救助されるという出来事がありました。
この女性は、数日間かけて富士山登頂を目指し、単独ではなく同行者とともに山に入っていたことが分かっています。
この一報を受け、「99歳で富士登山とはどういうことか」「一体誰なのか」といった声がSNSなどで広がっています。
結論:99歳の女性は福島県いわき市在住・佐川トメさん
今回話題となっている99歳の女性は、福島県いわき市在住の佐川トメ(さがわ とめ)さんとみられます。

佐川さんは2018年、91歳のときに富士山登頂を果たして以来、毎年女性最高齢での登頂記録を更新し続けてきた人物として、テレビ番組でも取り上げられてきました。
今回の救助のニュースでは女性の実名は明らかにされていませんが、「福島県いわき市に住む99歳の女性」という点が、これまで報じられてきた佐川さんのプロフィールと一致しています。
そのため、今回登山中に動けなくなったのは佐川さんである可能性が高いとみられます。
佐川トメさん (さがわ とめ)
| 年齢 | 99歳 |
| 居住地 | 福島県いわき市 |
| 登山開始 | 2018年(91歳)から富士登山に挑戦 |
| これまでの実績 | 毎年、女性最高齢での富士山登頂記録を更新 |
| 同行者 | 息子・深町梅之亮さん(71歳) |
どのように富士山を登っているのか
佐川さんの富士登山は、決して無理な単独行動ではありません。
同行しているのは71歳の息子・深町梅之亮さんで、腰同士をロープでつなぎながら、一歩一歩ゆっくりと登るスタイルをとっています。
日数をかけて体に負担をかけないよう配慮されており、これまで報じられてきた登山では6泊7日かけて山頂を目指してきました。
深町さんは「高齢者富士登山案内人」として、佐川さん以外の高齢の登山者にも付き添った経験を持ち、自身の富士登山経験も通算60回に上るとされています。
単なる家族の付き添いではなく、豊富な経験を持つ案内人が同行する形で挑戦が続けられてきました。
・登山を始めた年齢:91歳
・これまでの富士登山回数の目安:17回
・登頂までにかける日数:6泊7日
これまでの挑戦の歩み
・2018年(91歳)
佐川さんが富士山登頂に初めて挑戦し、成功。以降、毎年登山を続ける。
・2018年〜2025年
毎年、女性の富士登山最高齢記録を自ら更新し続ける。
・2025年9月16日
テレビ番組「火曜の良純孝太郎」で、5年連続の最高齢記録更新に挑む様子が密着取材され放送される。
・2026年7月16日
富士宮登山道を数日間かけて登山中、転倒し腰と臀部を負傷。いったん休憩をとる。
・2026年7月17日
再び登頂を試みるが、元祖7合目付近(標高約3010m)で動けなくなり、同行者が警察に救助を要請。静岡県警の山岳遭難救助隊に救助される。
・今回の救助について
静岡県警によると、女性は「昨日転んで休憩して、再度登頂を試みるも厳しいので救助を要請したい」と同行者を通じて通報。
元祖7合目付近で救助されました。
県警は「登山経験、体力等を配慮した無理のない登山計画の推進」を呼びかけています。
なぜ誰も止めないのか
「なぜ99歳という年齢で富士登山を止めないのか」という疑問の声もありますが、報じられている内容からは、佐川さんの挑戦が完全に無防備なものではないことがわかります。
同行する息子は高齢者の富士登山を専門にサポートしてきた経験者であり、ロープで体をつなぎ、数日かけてゆっくり登るなど、年齢に応じた安全対策を取った上での挑戦です。
一方で、今回のように転倒による負傷や、標高3000m付近で動けなくなるといった事態が実際に起きていることも事実です。
経験豊富な同行者がいても、99歳という年齢での高所登山にはリスクが伴うことが、今回の救助劇からも改めて示された形です。
県警が呼びかける「無理のない登山計画」という言葉が、その難しさを物語っています。
他の超高齢登山者たち
佐川トメさん以外にも、超高齢での富士山登頂に挑戦する人々は存在します:
- 上小沢静江さん(山梨県):88歳から女性最高齢記録を目指して挑戦を開始し、91歳で登頂成功
- 阿久沢幸吉さん(群馬県):102歳と51日で富士山登頂に成功し、「富士山を登頂した最高齢の男性」の世界ギネス記録を樹立
- 澤田善太郎さん・浅子さん夫妻(岐阜県):ともに91歳で富士山登頂を達成