サッカー日本代表のゴールキーパーとして活躍する鈴木彩艶選手。
その類まれな身体能力と冷静なプレースタイルは、どのような背景から生まれたのでしょうか。
ここでは、鈴木選手の出自や生い立ちについて、事実に基づいて詳しく見ていきます。
鈴木彩艶の両親のルーツと出生地

鈴木彩艶選手は2002年8月21日、アメリカで生まれました。
父親はガーナ人、母親は日本人であり、いわゆるハーフのルーツを持っています。
その後、幼少期に日本へ移り住み、埼玉県さいたま市浦和区で育ちました。
このような経緯から、鈴木選手は「アメリカ生まれ、埼玉育ちのハーフ」と表現されることが多いです。
ハーフであることへの向き合い方
鈴木選手は自身のハーフというルーツについて、幼い頃から前向きに捉えてきたことが知られています。
小学5年生で浦和レッズジュニアに入団した11歳の頃には、すでに「ハーフで目立つことをプラスに捉えていた」と語っています。
鈴木選手は「目立つなら、いいことをして、良い方向に目立てばいい」と考え、周囲の視線を自らの力へと変えてきたといいます。
また、この哲学の種を蒔いたのは、見守り続けた母親の存在だったとされています。
鈴木選手は「ハーフという強みを生かしてきた人生だなというのは、自分でも強く感じています」と述べており、自身のアイデンティティを誇りに思っていることがうかがえます。
鈴木彩艶の体格と成長の秘話
鈴木選手の現在の身長は190cm、体重は100kgに達しますが、中学生の頃は身長が伸びるかどうかがクラブ関係者の間で大きな関心事でした。
中学入学時の身長は約170cmで、クラブが両親の身長などから算出した将来の予想身長は180cm前後だったといいます。
そこで当時のGKコーチ・杉尾一憲氏は、鈴木選手の身長を伸ばすために「休養を増やす」という方針を提案しました。
チーム練習が週5日の中、中学1年の終わりから鈴木選手だけ休養日や軽めのトレーニングで帰らせる日を設けたのです。
この取り組みは「平等ではない」という反対意見も出ましたが、杉尾コーチは「平等ではトッププレーヤーは生まれない」と他のスタッフを説得しました。
その結果、中学1年の3月から中2の冬前までの約8カ月間で、鈴木選手の身長は175cmから185cm超へと10cm以上伸び、最終的に現在の190cmに達しました。
現代サッカーではGKのサイズ感が非常に重要視されているため、この判断は結果的に大きなプラスに働いたと言えるでしょう。
現在の所属と代表での活躍
鈴木選手は浦和レッズでプロデビューした後、2023年8月にベルギー1部のシント=トロイデンへ期限付き移籍。
その後、2024年7月にイタリア・セリエAのパルマ・カルチョ1913へ完全移籍しました。
日本代表としては2022年7月のE-1選手権でデビューを果たし、現在は北中米ワールドカップに向けて守護神としての地位を確立しつつあります。