『探偵!ナイトスクープ』で物議を醸した「ヤングケアラー」の放送回が、現在も大きな波紋を呼んでいます。
特に、番組に登場した家族の両親による過去のSNS投稿が明らかになったことで、議論はさらに過熱しました。
しかし、一方で家族に向けられる過度な批判や誹謗中傷に対し、懸念の声も上がっています。
『探偵!ナイトスクープ』で浮上した「ヤングケアラー」問題
2026年1月23日に放送された人気バラエティ番組『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)の内容が、SNSを中心に「炎上」と表現されるほどの議論を巻き起こしました。
この放送回では、小学6年生の男児からの「1日だけ長男を代わってほしい」という依頼が取り上げられました。
依頼主の少年は、共働きである両親に代わり、0歳から10歳までの5人の幼いきょうだいの世話や家事の大部分を担っている実態が明らかになりました。
食事の準備、洗濯物の片付け、おむつ替えなどが日常的に行われており、同級生が自由に遊んでいるのを羨ましく思う一方で、「長男をやるのに疲れた」と正直な心情を吐露していました。
霜降り明星のせいや探偵が1日長男として少年の役割を代行する中で、その過酷さに疲弊する様子が描かれ、少年自身も「(友達と)全然遊べてない。週1回か2回」と語る場面がありました。
せいや探偵が少年に向けて「お前はまだ小学生や!まだ大人になんなよ」と抱きしめる姿は、多くの視聴者の共感を呼びました。
しかし、番組終盤で母親が少年に対し「米炊いて!7合!」と呼びかける声が響いたことなど、親の認識に対する批判が噴出し、「ヤングケアラー問題ではないか」という強い指摘と懸念の声が相次ぎました。
両親のSNS投稿が炎上を加速させたか
今回の炎上には、番組放送前から番組ウェブサイトに掲載された依頼文を見た視聴者から、「ヤングケアラー」であるとの指摘が相次いでいました。
さらに、母親が自身のSNSアカウントで「家事育児はできるだけしたくない」と過去に発言していたことが報じられ、この情報が火に油を注ぐ形となりました。
母親は会社経営者、父親はその仕事を手伝っているとされており、父親も少年を「戦力になる」と発言していたことから、両親への批判が集中しました。
これにより、視聴者の間では「これは笑えない」「バラエティーで流していい内容ではない」といった声が高まり、議論は一層加熱しました。
家族への誹謗中傷と懸念される影響
一方で、今回の事態を受けて、家族に向けられる過度な批判や誹謗中傷に対する懸念も表明されています。
インターネット上での激しいバッシングが、実際に当事者である子ども、特に依頼をした長男に与える影響を心配する声が上がっています。
匿名での誹謗中傷が、かえって家族を苦しめ、長男が「自分のせいで家族が他人から責められている」と感じる可能性も指摘されています。
こうした状況に対し、「今回の問題は、適切なサポート体制の必要性や社会全体でのヤングケアラー問題への理解を深めるきっかけとすべきであり、個人攻撃に終始すべきではない」という意見も見受けられます。
誹謗中傷がエスカレートした場合、名誉毀損などの法的問題に発展する可能性も否定できません。番組が提起した社会問題について建設的な議論を行うことと、個人への攻撃を区別することの重要性が問われています。