スポーツ用品メーカー・アシックスの業績回復を語るうえで欠かせない人物が、代表取締役会長CEOの廣田康人氏です。
商社マンとしてキャリアを積んだ後、アシックスの経営トップとして大胆な改革を推進。コロナ禍で苦境に陥った同社をV字回復へ導き、「走る経営者」としても注目を集めています。
今回は、廣田康人氏のプロフィールや経歴、アシックスでの実績について詳しく紹介します。
廣田康人のプロフィール

- 名前:廣田 康人(ひろた やすひと)
- 生年月日:1956年11月5日
- 出身地:愛知県
- 出身大学:早稲田大学政治経済学部
- 職業:アシックス代表取締役会長CEO
- 前職:三菱商事株式会社
2026年現在、廣田氏はアシックスの経営を統括する最高責任者として活躍しています。
三菱商事からアシックスへ
廣田氏は1980年に早稲田大学を卒業後、三菱商事へ入社しました。
同社ではロンドン勤務を経験し、広報部長や総務部長、執行役員など重要ポストを歴任。企業経営や組織運営、グローバルビジネスの知見を培いました。
その後、2018年にアシックスへ入社。同年3月には代表取締役社長COOに就任し、スポーツ用品業界という新たなフィールドで経営改革に着手します。
アシックスをV字回復へ導いた経営手腕
廣田氏が経営トップに就任した当時、アシックスは業績面で大きな課題を抱えていました。
特にコロナ禍では世界的なスポーツイベントの中止や店舗販売の低迷により厳しい状況が続きました。
しかし廣田氏は、
- ランニング事業への経営資源集中
- グローバルブランド戦略の強化
- EC・DTC(Direct to Consumer)の拡大
- 不採算事業の見直し
などを推進。
その結果、アシックスは世界的なランニングブランドとしての地位をさらに高め、収益性の改善にも成功しました。
近年では「ランニングシューズ市場で世界トップクラスのブランド」として高い評価を受けています。
自ら走る“ランナー経営者”
廣田氏の特徴としてよく語られるのが、自身も熱心なランナーであることです。
50代から本格的にランニングを始め、フルマラソン完走経験も持つことで知られています。
単なる経営者ではなく、実際にスポーツを楽しむユーザー目線を持つことが、アシックスの商品戦略にも生かされているといわれています。
また社内では「走るCEO」として親しまれ、社員とのコミュニケーションを重視する経営スタイルも高く評価されています。
なぜ今、廣田康人が注目されているのか
近年のアシックスは国内だけでなく欧米市場でも存在感を高めています。
特に健康志向の高まりやランニングブームを背景に、アシックス製品への評価が世界的に向上しました。
その成長を支えているのが、廣田氏が推進する「ブランド価値重視の経営」です。
短期的な売上拡大ではなく、
- ブランド力向上
- 顧客体験の改善
- グローバル市場での競争力強化
を重視する経営方針が、多くの投資家やビジネス関係者から注目されています。
まとめ
廣田康人氏は、三菱商事で培った豊富な経営経験を武器に、アシックスの改革を成功へ導いた経営者です。
コロナ禍という厳しい環境の中で事業構造を見直し、ランニング事業を中心に企業価値を大きく向上させました。
また、自らランナーとしてスポーツに取り組む姿勢も、多くの支持を集める理由の一つです。
今後もアシックスのさらなるグローバル成長とともに、廣田康人氏の経営手腕に注目が集まりそうです。