作曲家の冬木透(ふゆき・とおる、本名:蒔田尚昊=まいた・しょうこう)さんが、
2023年12月26日午後10時51分に誤嚥性肺炎のため
東京都内の病院で亡くなりました。享年89歳でした。
冬木さんは、特撮テレビ番組
「ウルトラセブン」や「帰ってきたウルトラマン」
などの音楽を手がけたことで広く知られ、「ウルトラ音楽の父」と称されていました。
聴いたことない、知らないという方に
楽曲を用意しましたので聴いてください。
【楽曲】「ウルトラセブン」と「帰ってきたウルトラマン(ワンダバ)」
冬木透さんが作曲した
「ウルトラセブン」と「帰ってきたウルトラマン」
の楽曲を紹介します。
「帰ってきたウルトラマン」については
主題歌ではなく「ワンダバ」という
地球防衛チームの出撃テーマ音楽です。
子どものときに観ていた人たちのためにも
オープニング映像のものをチョイスしてます。
懐かしいですよ!
「ウルトラセブン」
・ウルトラセブンの放送期間が
1967年10月1日 - 1968年9月8日
・帰ってきたウルトラマンの放送期間が
1971年4月2日 - 1972年3月31日
なのでいずれも50年以上前になりますね。
作曲家の冬木透さんの経歴と業績や生涯など
経歴と業績
冬木さんは1935年に中国・長春で生まれ、戦後日本に引き揚げました。
エリザベト音楽短大と国立音楽大学で作曲を学び、
1956年にラジオ東京(現在のTBS)に入社し、
音響効果の仕事をしながら作曲活動を開始しました。
彼の作曲家デビューは、テレビドラマ「鞍馬天狗」の音楽を担当したことによります。
1967年から放送された「ウルトラセブン」では、
主題歌「ウルトラセブンの歌」を作曲し、子どもたちに大きな人気を博しました。
また、「帰ってきたウルトラマン」では、地球防衛チームの出撃テーマ音楽
「ワンダバ」を作曲し、これがウルトラシリーズの
音楽スタイルを確立することになりました。
私生活と晩年
冬木さんは、音楽活動の傍ら、
桐朋学園大学で作曲理論科の教授として後進の育成にも尽力しました。
彼の遺族によると、冬木さんは2016年からパーキンソン病を患い、
2023年5月には誤嚥性肺炎で入院していましたが、
11月末に退院し自宅療養をしていました。
しかし、12月26日に再入院し、そのまま亡くなりました。
葬儀は近親者のみで営まれ、喪主は妻の良子さんと長女の和可女さんが務めました。
冬木さんの音楽は、今後も多くの人々に愛され続けることでしょう。