ノーベル平和賞に選ばれた日本被団協はどこの政党系の団体か?

日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が2024年のノーベル平和賞を受賞しました。

この受賞は、核兵器の廃絶を訴える被爆者の立場からの活動が評価された結果です。

ノルウェーのノーベル委員会は、被団協が68年間にわたり核兵器のない世界を実現するために尽力し、

核兵器が二度と使用されてはならないことを証言によって示してきたことを受賞理由として挙げています

ところで日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は

社民党系? 共産党系?という

特定の政党に属する団体ではないかという声があります。

そのことについて分かっていることを紹介します。

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ノーベル平和賞に選ばれた日本被団協はどこの政党系の団体か?

日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は、

特定の政党に属する団体ではなく、被爆者の全国的な組織として活動しています。

1956年に結成され、広島と長崎の原爆被害者を中心に、

核兵器廃絶を訴える草の根運動を展開してきました。

日本被団協は、旧社会党系や共産党系の団体と関係があるとされることがありますが、

現在は特定の政党に依存していない中立的な立場を取っています。

具体的には、被団協は旧社会党系の団体から分裂した経緯があり

現在も一部の地域では共産党系の団体と分かれているところもありますが、

全体としては特定の政党に偏らない活動を行っています。

ノーベル平和賞を受賞した理由としては、

被爆者の経験を通じて核兵器の非人道性を訴え続けてきたことが評価されています。

ノーベル委員会は「核兵器が二度と使われてはならないということを身をもって示してきた」と

述べており、これは政治的な立場とは無関係に、被爆者としての声が重要視された結果です。

したがって、日本被団協は社民党系や共産党系ではなく、

被爆者自身の運動によって形成された中立的な団体であると言えます。

日本被団協の歴史と活動内容について

日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は、1956年に結成され、

広島と長崎での原爆被害者を中心に活動している全国組織です。

以下にその歴史と活動内容を詳しく説明します。

歴史

1954年: アメリカがビキニ環礁で水爆実験を行い、

これにより日本のマグロ漁船「第五福竜丸」が被曝しました。

この事件がきっかけとなり、国内で原水爆禁止運動が高まりました。

1956年: 日本被団協が結成され、被爆者の声を集め、

核兵器廃絶を訴える活動が始まりました。結成当初から

「人類は私たちの犠牲と苦難をまたふたたび繰り返してはなりません」

とのメッセージを掲げています。

1982年: 被爆者として初めて国連の軍縮特別総会で演壇に立った山口仙二さんが

「ノーモア ヒロシマ ノーモア ナガサキ」と訴えました。

2005年: 原爆投下から60年を迎え、ノーベル平和賞の有力候補として挙げられました。

受賞は逃したものの、ノーベル委員会から敬意を表されました。

2024年: 日本被団協はノーベル平和賞を受賞しました。これは、

核兵器廃絶に向けた68年間の努力が評価された結果です。

活動内容

核兵器廃絶運動: 日本被団協は、核兵器の廃絶を求める国際的な運動に積極的に参加しています。

特に、核兵器禁止条約の交渉会議では約300万人分の署名を集め、その採択を後押ししました。

被爆者援護: 被爆者への国家補償や支援を求める活動も行っています。

具体的には、被爆者の健康管理や生活支援に関する法律の整備を求めています。

教育と普及活動: 原爆の実相や核兵器の恐ろしさについて広く伝えるため、

国内外で写真展や講演会を開催しています。また、オンラインでの証言伝承にも力を入れています.

国際的な連携: 国連や他国の被爆者団体との連携も強化しており、

国際的な平和活動にも参加しています。特に、核兵器禁止条約発効後は、

その普及と遵守を促進するための活動が重要視されています.

日本被団協は、これらの活動を通じて核兵器廃絶と平和な世界の実現に向けて努力し続けています。

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