「上脇博之教授とはどんな人物なのか?」
近年、政治資金や「政治とカネ」をめぐる報道で名前を目にする機会が増えたのが、神戸学院大学法学部教授の上脇博之氏です。
上脇氏は憲法学を専門とする研究者である一方、政治資金収支報告書などの公開資料を調査し、政治資金や政治倫理をめぐる問題について刑事告発や情報公開請求などを続けてきた人物として知られています。
この記事では、上脇博之教授の経歴や専門分野、現在の大学での活動、政治資金問題で注目されるようになった背景、近年の活動まで、確認できる情報をもとに整理します。
上脇博之教授のプロフィール

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 上脇博之(かみわき・ひろし) |
| 生年 | 1958年 |
| 出身地 | 鹿児島県 |
| 専門 | 憲法学 |
| 現職 | 神戸学院大学法学部教授 |
| 所属 | 神戸学院大学 法学部 法律学科 |
| 主な研究テーマ | 憲法、選挙制度、政治資金、政治倫理など |
| 主な活動 | 政治資金問題に関する調査・刑事告発・情報公開請求など |
上脇博之教授の経歴
上脇氏は1958年、鹿児島県生まれです。
関西大学法学部を卒業後、神戸大学大学院法学研究科で研究を続け、憲法学を専門とする研究者としての道を歩みました。
その後、北九州市立大学で講師・助教授・教授を務め、2015年4月からは神戸学院大学法学部教授として活動しています。
現在の専門分野は憲法学ですが、研究テーマは憲法そのものにとどまりません。
特に、政党、政治資金、選挙制度、政治倫理など、民主主義を支える制度のあり方について長年研究・発言してきたことが特徴です。
現在も神戸学院大学で教鞭を執っている
上脇氏について「政治資金問題を追及している人物」というイメージを持つ人も少なくありません。
しかし、大学教授としての本来の専門は憲法学です。
神戸学院大学の2026年度シラバスを見ると、上脇氏は法学部で「憲法Ⅱ(統治機構)」を担当しています。
つまり、上脇氏は現在も「大学教授」として研究・教育活動を続けながら、社会的な政治問題についても発言している研究者といえます。
なぜ上脇博之教授は「政治とカネ」で注目されるのか?
上脇氏の名前が広く知られるきっかけの一つになったのが、政治資金収支報告書をめぐる活動です。
政治資金収支報告書には、政治団体のお金の収入や支出などが記載されています。
上脇氏はこうした公開資料を細かく調査し、政治資金をめぐる問題について刑事告発などを行ってきました。
TBSのドキュメンタリーでは、自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる問題が大きく報じられる以前から、上脇氏が政治資金収支報告書を調査していたことが紹介されています。
このように、上脇氏の活動の特徴は、単に政治問題についてコメントするだけではなく、公開されている資料を調査し、その内容を法的な観点から検討している点にあります。
政治資金問題だけが活動ではない
上脇氏の活動は政治資金問題に限定されません。
2025年には、兵庫県の告発文書問題をめぐり、第三者委員会の情報公開を求めて兵庫県を提訴したことが報じられました。
この一件からも、上脇氏が政治資金だけでなく、「行政の情報公開」や「説明責任」といったテーマにも関心を持っていることが分かります。
2025年には公職選挙法をめぐる問題も解説
上脇氏は、選挙制度や公職選挙法についても発言しています。
2025年2月には、文藝春秋PLUSで石丸伸二氏をめぐる公職選挙法違反疑惑について解説。
ここでも、上脇氏の専門である憲法・選挙制度と、現実の政治問題が結び付いていることが分かります。
2026年も政治資金をめぐる発言を継続
2026年3月には、政治資金をめぐる問題について上脇氏が取材を受けたことも報じられています。
「政治とカネ」をめぐる問題は、政治資金規正法や公職選挙法、政党・政治団体の会計など複数の制度が関係するため、単純にニュースだけを見て判断することは容易ではありません。
上脇博之教授の人物像は?
上脇氏について特徴的なのは、研究者として大学で教える一方、社会で起きている政治・行政上の問題を具体的な資料から検証している点です。
TBSのドキュメンタリーでは、大学で教鞭を執りながら政治資金収支報告書を調べ、刑事告発を続けてきた姿が紹介されています。
また、2026年度の神戸学院大学の授業内容を見ると、現在も憲法や統治機構を学生に教えていることが確認できます。
そのため、「政治評論家」というよりも、憲法学を専門とする大学教授として研究を続けながら、政治資金・選挙制度などの問題について実証的に調査・発言している研究者と捉えるのが適切でしょう。