2026年4月、昔話研究の第一人者として知られる小澤俊夫さんが96歳で逝去されました。
日本の昔話文化の体系化に大きく貢献した人物として、改めて注目が集まっています。
この記事では、小澤俊夫さんの人物像や経歴、功績についてわかりやすく解説します。
小澤俊夫さんのプロフィール

・名前:小澤俊夫(おざわ としお)
・生年:1930年
・出身地:中国・長春(旧満州)
・職業:口承文芸学者(昔話研究)
・肩書:筑波大学名誉教授
・主な活動:昔話研究・再話・教育普及
また、世界的指揮者・小澤征爾さんの兄としても知られ、文化的な一家の一員としても注目されてきました。
昔話研究の第一人者としての歩み
小澤俊夫さんは、東北大学大学院でドイツ文学を学び、グリム童話の研究をきっかけに昔話の世界へと進みました。
その後、日本の昔話を単なる物語としてではなく、「人間理解の知」として捉え、学問として体系化。
日本における口承文芸研究の基盤を築いた第一人者とされています。
筑波大学では教授・副学長を務め、退官後も精力的に研究と教育活動を続けました。
教育・普及活動にも尽力
小澤さんの特徴は、研究者でありながら一般向けの普及活動にも力を入れていた点です。
・「昔ばなし大学」の開講
・講演や講座の開催
・子どもや教育現場への語り文化の普及
など、昔話を「生きた文化」として次世代に伝える活動を続けてきました。
また、自身の研究所「小澤昔ばなし研究所」を設立し、長年にわたり教育・研究の拠点として機能してきました。
主な功績と評価
小澤俊夫さんは、日本とヨーロッパの昔話研究をつなぐ存在として国際的にも高く評価されています。
主な受賞歴:
・ヨーロッパ・メルヒェン賞(2007年)
・ドイツ文化交流功労賞(2011年)
これらの功績からも、単なる国内研究者にとどまらない影響力を持っていたことがわかります。
晩年まで続いた研究人生
2026年4月18日、小澤俊夫さんは96歳で逝去。
亡くなる直前まで講義や研究活動を続けていたことも報じられており、その生涯はまさに「研究に生きた人生」でした。
また、訃報は息子であるミュージシャン・小沢健二さんによって公表され、大きな話題となりました。
まとめ
小澤俊夫さんは、日本の昔話を学問として確立し、さらに社会へ広めた稀有な研究者でした。
・昔話を「人間理解の知」として再定義
・日本とヨーロッパの研究を橋渡し
・教育・普及活動にも長年尽力
その功績は、日本文化研究の中でも極めて重要な位置を占めています。
今後も、小澤俊夫さんが築いた昔話研究の基盤は、多くの研究者や教育現場に受け継がれていくことでしょう。