井上尚弥選手とアラン・ピカソ選手の試合前、バンテージを巡る予期せぬ指摘がありました。
ピカソ陣営は井上選手のバンテージが「3本のガーゼとテープで仕上げる」というルールに反すると主張し、巻き直しを要求。
これは心理戦とも囁かれています。
では、ボクシング大国メキシコでは、バンテージの巻き方にどのような制限があるのでしょうか。
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ピカソ陣営が試合直前に井上尚弥のバンテージを不正だと指摘!
ボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者である井上尚弥選手が、アラン・ピカソ選手との防衛戦を控えた試合直前の控室で、バンテージについて「不正だ」との指摘を受け、巻き直しを命じられる事態が発生しました。
指摘の内容と経緯
・指摘の状況
井上選手が左手のバンテージを巻き終えたところで、男性の関係者から注意が入りました。
この男性は、「ルールはバンテージを3本、ガーゼ、テープで仕上げる。それだけだ」と指摘しました。
・井上陣営の対応
井上選手の父でありトレーナーの真吾氏は「ミーティング通りやっている」と抗議しましたが、聞き入れられず、井上選手はバンテージをほどいて巻き直すことになりました。
この突然の出来事に、井上選手や大橋会長も困惑した表情を見せました。
・背後の意図に関する憶測
この出来事に対し、多くの日本人ファンは、井上選手のペースを乱すための「いちゃもん」や「動揺作戦」ではないかと疑問の声や懸念を表明しました。
海外メディアでも、井上選手が「stacking」(積み重ね)の疑いで巻き直しを命じられたと報じられています。
この一連の出来事は、サウジアラビアのリヤドで開催された「THE RING V: NIGHT OF THE SAMURAI」でのことでした。
井上尚弥のバンテージが不正だと指摘された理由は?
井上選手の父が「ミーティング通りやっている」と抗議しましたが
ピカソ陣営側は聞いてもらえませんでした。
井上尚弥選手のバンテージ(手の巻き方)は、過去の試合においてその方法が議論の的となることがありました。
特に、素手に直接テーピングを施してからバンテージを巻く「日本式」の巻き方が、海外のコミッションや対戦相手陣営から指摘されることがありました。
井上選手のバンテージの巻き方
井上選手が通常採用しているとされる巻き方は、素肌に直接テーピングをしてから、その上からガーゼやバンテージを巻く方法です。
この方法は「日本式」として知られており、日本ボクシングコミッション(JBC)のローカルルールでは認められています。
井上選手のトレーナーは、この巻き方が井上選手の拳を保護するために効果的であると考えており、長年この方法を実践してきました。
巻き方を巡る議論と経緯
1・フルトン戦での議論:
・2023年7月のスティーブン・フルトン戦(米国)に際し、フルトン陣営は井上選手の素肌に直接テーピングを巻く方法にクレームをつけました。
彼らは、テーピングの量が多いことや、この巻き方が北米では一般的ではないことに違和感を示しました。
・この問題は、試合前のルールミーティングで話し合われ、最終的には北米のボクシング・コミッション・コンバティブ・スポーツ協会(ABC)のルールに準拠し、素手に一度ガーゼを巻いてからテーピングを施す方法に変更することで合意されました。
これにより、フルトン陣営も納得しました。
2・ピカソ戦での再度の指摘:
・2025年12月のアラン・ピカソ戦(メキシコ)の前にも、試合直前の控室で井上選手のバンテージに「横やり」が入りました。
チェックにあたった男性は、「ルールはバンテージを3本、ガーゼ、テープで仕上げる。それだけだ」と指摘し、井上選手は巻き直しを命じられました。
・井上陣営は「ミーティング通りやっている」と抗議しましたが、認められませんでした。
バンテージはメキシコでは巻き方に制限がある?
メキシコにおけるボクシングのバンテージの巻き方に関する制限について、以下の情報を整理しました。
メキシコでのバンテージの特徴と制限
メキシコ式バンテージの特徴:
・メキシコ式バンテージは、少し伸縮性がある素材で作られており、アメリカやメキシコのボクサーに人気があります。
・このタイプのバンテージは、手にフィットしやすく、快適さと保護を提供します。
ルールや制限:
・メキシコに限らず、ボクシングのバンテージには一般的に厳しい規定があります。例えば、使用するガーゼやテープの長さや幅が制限されており、異物を巻き込むことは禁止されています。
・メキシコでも、バンテージが不正に使用されることを防ぐため、試合前にインスペクターによるチェックが行われます。
不正使用の問題:
・メキシコ出身のボクサーが過去に不正なバンテージを使用した問題が報じられたことがありますが、これはルール違反として厳しく取り締まられています。
メキシコでは、バンテージの巻き方に関して特別な制限があるわけではなく、国際的なボクシングルールに準じた規定が適用されています。
ただし、不正防止のための厳格なチェックが行われており、ルール違反が発覚した場合には厳しい処分が科されます。