
トトメス2世の約3500年前の墓が発見されたという報道は、
2025年2月18日にエジプト観光・考古省から発表されました。
この発見は、エジプト南部のルクソールにある「王家の谷」で行われ、
近年の考古学的発見の中でも特に重要なものとされています。
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トトメス2世の約3500年前の墓の発見はなぜすごい?
トトメス2世の約3500年前の墓が発見されたことは、
考古学的に非常に重要な出来事です。その理由は以下の通りです。
考古学的意義
・重要な発見
トトメス2世の墓は、1922年にツタンカーメンの墓が発見されて以来、
約100年ぶりの王墓の発見とされています。
この発見は、古代エジプト第18王朝の歴史を理解する上で重要な手がかりを提供します。
・出土品の重要性
墓の内部からは、トトメス2世に関連する器の破片やその他の出土品が見つかりました。
これにより、彼の埋葬習慣や当時の文化について新たな情報が得られる可能性があります。
歴史的背景
・トトメス2世の治世
トトメス2世は、紀元前1518年から紀元前1504年
(または紀元前1493年から紀元前1479年)に在位したファラオであり、
彼の治世については多くの不明点があります。
彼の墓の発見は、彼の生涯や治世に関する理解を深める手助けとなります。
・王家の谷の位置
墓はナイル川の西岸にある「王家の谷」で発見されました。
この地域は多くのファラオの墓が集中している場所であり、
トトメス2世の墓の発見は、この地域の考古学的調査の重要性を再確認させるものです。
今後の研究への期待
・新たな研究の扉
トトメス2世の墓の発見は、古代エジプト研究における新たな
時代の幕開けを意味します。今後の発掘や研究によって、
古代エジプトの王族やその文化についての理解がさらに深まることが期待されています。
このように、トトメス2世の墓の発見は、考古学的な価値だけでなく、
歴史的な背景や今後の研究の可能性においても非常に意義深いものです。
トトメス2世の約3500年前の墓が見つかった経緯
古代エジプト王の約3500年前の墓、
— 益弘先生 Hitoshi Masuhiro (@masuhiro_sensei) February 19, 2025
南部で発見
【謎多き王】
古代エジプト第18王朝のファラオ、トトメス2世の約3500年前の墓が見つかった。
当初は王妃の墓と推定されていたが、トトメス2世について「亡き王」と記した器の破片などが出土したことから判断した。 pic.twitter.com/8mWBtZRUFu
トトメス2世の約3500年前の墓が見つかった経緯は、以下のように進展しました。
発見の背景
・調査の開始
2022年、エジプトと英国の合同調査チームが
ルクソールのナイル川西岸に位置する「王家の谷」周辺での考古学的調査を開始しました。
この地域は多くの古代エジプトのファラオの墓が集中していることで知られています。
・墓の入口の発見
調査の過程で、2022年にトトメス2世の墓の入口が発見されました。
当初、墓は王妃のものと考えられていましたが、
さらなる調査によってその所有者がトトメス2世であることが確認されました。
発見の詳細
・遺物の発見
墓の内部からは、トトメス2世と彼の妻であるハトシェプストの
名前が刻まれた器の破片などが出土しました。
これにより、墓の所有者がトトメス2世であることが確定しました。
・保存状態の問題
墓は長い間封印されていたものの、ナイル川の氾濫によって浸水し、
内部の構造が損なわれていました。
このため、出土品の多くは流出してしまった可能性がありますが、
残された壁画や遺物からは古代エジプトの埋葬習慣に関する貴重な情報が
得られることが期待されています。