インターネット黎明期からネットワーク社会と創造性の関係を探究し続けてきたメディアアーティスト、江渡浩一郎氏。
アーティストでありながら研究者としても活動し、テクノロジーと人間の創造行為をつなぐ実践を重ねてきました。
本記事では、その経歴や代表的な活動、人物像までを整理し、江渡氏の全体像に迫ります。
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江渡浩一郎のプロフィールwiki経歴学歴

人物名: 江渡浩一郎(えと こういちろう)
生年: 1971年(※生年月日は一部資料で「1月1日」との情報あり)
年齢: 54〜55歳(2026年時点)
出身地: 日本(詳細不明)
職業/肩書: メディアアーティスト/研究者/教授
所属:
・ゼン大学 教授(先端芸術原論)
・元 産業技術総合研究所 主任研究員/研究員
・慶應義塾大学 SFC 特別招聘教授(過去)
学歴:
・慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 修了(1997年)
・東京大学大学院 情報理工学系研究科 博士課程 修了(Ph.D. 情報理工学, 2010年)
代表作/主な活動:
・WebHopper(1996)/sensoriumプロジェクト(アルス・エレクトロニカ賞受賞)
・Modulobe(インスタレーション、ネットワーク生成作品)
・「インターネット物理モデル」(常設展示、日本科学未来館)
・ニコニコ学会β(交流プラットフォーム創設)
デジタル時代の表現を切り拓いた経歴
江渡浩一郎氏は1971年生まれ。
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科を修了後、東京大学大学院情報理工学系研究科で博士(情報理工学)を取得しました。
1990年代よりネットワークを活用した表現活動を開始し、在学中に発表した「WebHopper」で国際的なメディアアート賞であるアルス・エレクトロニカ賞グランプリを受賞。
若くして国際的評価を獲得しました。
その後は産業技術総合研究所にて研究員として活動し、メディアアートと情報技術の融合領域を横断。
研究と制作を両立させるスタイルを確立していきます。
代表作に見る「参加型」という思想
江渡氏の活動を語るうえで欠かせないキーワードが「参加型」です。
日本科学未来館の常設展示「インターネット物理モデル」では、ネットワークという目に見えない存在を物理的な装置で可視化。
テクノロジーを体験として理解させるアプローチが高く評価されました。
また「Modulobe」では、ネットワークと空間表現を融合させたインスタレーションを展開。
鑑賞者が関与することで変化する構造は、江渡氏の思想を象徴しています。
さらに「ニコニコ学会β」の立ち上げでは、研究者・クリエイター・一般参加者が交わる場を設計。
プロとアマチュアの境界を越えた知の共有プラットフォームとして注目を集め、グッドデザイン賞ベスト100も受賞しました。
教育者としての現在地
近年は大学で教鞭をとり、先端芸術やネットワーク社会論をテーマに教育活動も行っています。
研究と実践の両輪で活動してきた経験をもとに、テクノロジー時代における創造のあり方を次世代へ伝える役割を担っています。
単なるアーティストではなく、「場を設計する人」「参加の仕組みをつくる人」としての存在感が際立っています。
江渡浩一郎という人物像
江渡氏の活動から浮かび上がるのは、「人が集まり、関わることで創造が拡張する」という一貫したテーマです。
作品そのものよりも、その周囲に生まれるコミュニティや参加体験を重視する姿勢が特徴です。
インターネットが社会基盤となった現代において、江渡氏の実践は単なるアートの枠を超え、「社会設計」や「知の共有モデル」の提示とも言えるでしょう。
まとめ:ネットワーク社会の実践者
江渡浩一郎氏は、メディアアートと研究、教育を横断しながら、参加型文化の可能性を探り続ける存在です。
インターネット黎明期から一貫して「つながり」をテーマに活動してきたその姿勢は、SNS時代・AI時代を迎えた今、改めて注目すべき価値を持っています。
テクノロジーを単なる道具ではなく、「人と人を結ぶ場」として捉える。その思想こそが、江渡浩一郎という人物の核心なのかもしれません。