オナイウ阿道(あど)というサッカー選手がいるのをご存じでしょうか。
中には外国人選手と受け取る方もいますが、
実は日本の血が入ったハーフの選手なのです。
ナイジェリア人の父親と日本人の母親の間に生まれ、
小学校2年生のときにサッカーを始めています。
高校時代の活躍
正智深谷高校に進学すると頭角を現し、
2年生のときには全国高校サッカー選手権に出場しました。
3年生のときにはインターハイで星陵高校と戦い、
2ゴール2アシストを決める大活躍をし、
大会優秀選手に選出されたことがあるほどです。
当時、深谷高校の監督をしていた小島時和監督は、
インターハイでのオナイウ阿道を思い出して
「阿道劇場だった」というほど強い印象を残しています。
https://twitter.com/GRaaaaY8123/status/1405555985289138181
Jリーグからのスカウト
この大活躍にもかかわらず、
実は中学高校の6年間で県選抜に選ばれたことはありません。
しかし、Jリーグ関係者はオナイウ阿道のことを早くから目を付けており、
複数のクラブからスカウトされることになります。
結果的に2014年にジェフユナイテッド千葉へ入団しました。
Jリーグでの活躍
ジェフユナイテッド千葉へ入団したその年にJ2戦で初得点を決めました。
また、2014年U-19日本代表にも選出されています。
翌年は33試合に出場するまでになり、計3得点を挙げました。
2015年、2016年にリオオリンピックのU-23日本代表にも招集され、
最終予選であるAFCのU-23選手権2016では
大会優勝に貢献するほど
日本には欠かせない若手有望選手にまで成長しています。
リオオリンピックに出場していたため
リーグ戦は前年を下回る23試合にとどまりましたが、
6得点を記録する活躍をしました。
その後、浦和レッズを経て大分トリニータに移籍し、
10得点を記録。
この年の得点王の称号を獲得しており、
完全にブレイクした年になります。
現在の活躍
2021年現在は横浜F・マリノスに完全移籍し、
J1第12節のFC東京戦では自身初のJ1でハットトリックを記録、
さらに2022年FIFAワールドカップ・アジア2次予選の
W杯アジア2次予選兼アジアカップ予選・キルギス戦でも
ハットトリックを記録しました。
華々しくも地に着実に前に進むようなサッカー経歴です。
高校時代について
高校時代は学業が優秀であり、
試験前でもあったことからJクラブの練習に
勉強用具を持参して周りを驚かせたことがあります。
身体能力も非常に高く、
ほとんど経験のないバレーで
ブロックやスパイクをこなせるほどでした。
また、ジャンプするとバレーのネットから顔を出せるほどで、
サッカー以外でも活躍できたと言われています。